「GビズID」を取得し「jGrants(ジェイグランツ)」から業務効率化を

「GビズID」を取得し「jGrants(ジェイグランツ)」から業務効率化を

2021年03月21日日

【ポイント】
・経済社会のICT化について「jGrants」と「e-Tax」を少し話題にします
・「jGrants」でできることは?
・よく耳にする「GビズID」って?


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「jGrants」とは

 「jGrants」とは、経済産業省がリリースした、補助金の電子申請システムです。

2019年12月から運用が開始されています。

 運用が開始されたこれまでの「jGrants1.0」*1(初期の提供は1.0と呼称します。)は、①機能に制約があり一部の補助金申請では使えなかった②利用者にとって使いづらい機能があった、などの声がよせられていました。

 このようなことから、2021年1月からは「jGrants2.0」が開発され、運用が開始されました。

*1「jGrants1.0」サイト・・・申請は3月21日までで終了、3月31日をもって閉鎖されます。


 同様の電子(申請)システムとして、国税庁が運営する国税電子申告・納税システム(「e-Tax」)があります。確定申告・申請・納税のためのオンラインによるサービスです。

国税電子申告・納税システム(e-Tax)の概要や手続の流れ、法令等に規定する事項など、e-Taxを利用して申告、納税及び申請・届出等を行うために必要な情報やe-…
www.e-tax.nta.go.jp

 「e-Tax」はコロナであろうとなかろうと関係なく、もはや業界になくてはならないシステムとして日常に浸透しました。

「e-Tax」が税金にまつわるシステムなら、「jGrants」は補助金申請のためのシステムです。

https://jgrants.go.jp/

このように、補助金の申請がインターネットで送信できるようになりました。

○ものづくり・産業・サービス生産性向上促進補助金
○小規模事業事業者持続化補助金
など585件(令和3年3月26日現在)の補助金の申請が可能です。これら代表的な補助金のほかにも、思わぬ補助金事業が見つかるかもしれません。

例えば、
事業者がテレワーク環境を構築するための費用を補助対象とした東京都が実施している補助金事業(令和3年3月31日終了予定)
など。


「jGrants」を利用することにより、

これらの補助金の申請が、

・いつでも(24時間365日)どこでも(自宅でも事務所でも)申請が可能に。
・申請に出向くための交通費や郵送費等のコスト削減がはかれる。
・過去に申請した情報の入力が不要に。
・書類への押印が不要に。

申請がシステム利用料なしでできるようになりました。

経済社会のICT化は待ったなし、だからなのでしょう。

このように、「jGrants」は、個人事業主、地方公共団体等だれもが利用でき、事業者にとっては、申請のための手間やコストの削減を目的としたシステムです。


 先ほど登場しましたが、現在、税の世界になくてはならないシステムになった「e-Tax」。

 将来的に「jGrants」も「e-Tax」同様、申請のためにはなくてはならないシステム(存在)になるのであろうと確信しています。すでに、先にあげたように、なくてはならない存在でなるための要件がすでに備わっています。(宣伝しているように聞こえますが決して私は「jGrantsアンバサダー」ではありません笑)。

そして、次の話に通ずるのですが、この「jGrants」を利用するためには「GビズID」が必要になります。



「GビズID」でできることと今後

 「GビズID」とは、行政サービスの手続き(ログイン)が1つのIDとパスワードで完結できる認証システムです。

 この「GビズID」を使って「jGrants」にログインします。

 法人や個人事業主が行う行政手続きは、各種申請や届出など多岐にわたります。これら多岐にわたる手続きは、それぞれの手続きごとに異なるIDとパスワードが必要です。そうなると、管理は非常に面倒で、煩雑になります。

 一方、GビズIDのアカウントを取得すれば、行政サービスのためのいくつもの手続きを、ひとつのIDとパスワードで管理し、業務の効率化を進めながら行政サービスを利用することができるようになります。

・「jGrants」
・社会保険手続きの電子申請
・経営力向上計画申請
・認定経営革新等支援機関電子申請
・e-GOV
そのほか

 これからも、このほかのことが順次、この「GビズID」でできるようになります。

 このように、GビズIDは、個人事業主や法人のための認証プラットホームです。


「GビズID」の出現でe-Taxへのログイン方式はどうなるのか

 GビズIDとは、行政サービスの手続き(ログイン)が1つのIDとパスワードで完結できる認証システムだということを知りました。

 ”行政サービス手続きに1つのID、パスワード”と謳っているのが「GビズID」の大きな特徴です。

それでは、先んじて運用されている電子申告をするための国税電子申告・納税システムのID、パスワードはどうなるのでしょうか。「GビズID」と「利用者識別番号」の統合はあるのでしょうか、ないのでしょうか。

「GビズID」を立ち上げておいて、別々の運用管理ということはなかなか考えにくいところです。

とはいっても、税に関する個人・法人の情報はデリケートですから、なんでもかんでも統一というのもいささか不安になります。

 このあたりの行政の対応が待たれるところです。

 いろいろな手続きをひとつのログインIDでできる「GビズID」のようなものがある一方で、「e-Tax」は、いろいろなログインのしかたがあります。
・利用者識別番号と暗証番号
・IDとパスワード
・マイナンバーカードを利用して

 このようにひとつのシステムに対して多様なログインの方式をとることに私は賛成です。いずれか一つの方法を利用者が選べばいいだけの話ですから。
 このことから「e-Tax」においておそらくは、「GビズID」でログインという選択肢が増えるのではないかと私は考えます。

上図はIDパスワード方式でのログインをやめる場合の画面

 私自身、いま「GビズID」を取得できる立場にはないので、取得することができるようになれば、また報告させていただきます。

 最後に1分12秒と2分13秒の動画を観て、おさらいをしましょう!

GビズID紹介動画(メリット編)1分12秒
GビズID紹介動画(アカウント作成編)2分13秒

【編集後記】
車を買い換えてから、乗り心地がよくなりました。特に2列目と3列目。2列目をベンチシートからセパレートのチェアにしたこと、2列目3列目の足元がゆっくり伸ばせるようになったこと。実体験ではなくまだ私は運転席にしか乗車してないので家族の意見ですが笑。