納税証明書(税務署)が「PDFデータ」(e-Tax)で即時発行できるように

納税証明書(税務署)が「PDFデータ」(e-Tax)で即時発行できるように

【ポイント】
・令和3年7月以降、PDFデータにより納税証明書が発行できるようになります。
・この電子納税証明書(PDFデータ)の発行に伴い、納税証明書のデザインが変わります。


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Portable Document Format (PDF)

 「PDFファイル」は、この世になくてはならないグローバルスタンダードな電子文書ファイルの形式です。素人ブロガーの私でさえも、ブログ投稿の際に「PDF」は埋め込みで使用しています。

 正式には、Portable Document Format(ポータブル・ドキュメント・フォーマット)の頭文字をとって「PDF」というらしいのですが、生みの親のアドビシステムズが、Acrobat Readerの無償による配布を開始したことが「PDF」普及の大きな要因となりました。

 


 

納税証明書は何のために

「納税証明書」とは、納税していることを証明してくれるための書類です。

 納税証明書を何のために、どこへ、提出するのかによって証明書を申請する申請先が異なってきます。

○何のためにどこへ提出

官公庁の仕事を受注するため、官公庁へ提出
事業資金の申し込みをするため、金融機関へ提出
住宅ローンの審査のため、金融機関へ提出
など。

○申請先

「法人税・所得税・消費税」の納税証明
申請先:所轄の税務署・・・納税証明書の交付請求手続

「自動車税・不動産取得税・法人県民税・法人事業税」の納税証明
申請先:新潟県・・・納税証明請求書の様式と請求手続き

「車検用軽自動車税・個人市民税県民税・法人市民税・固定資産税、都市計画税」の納税証明
申請先:長岡市・・・納税証明請求書の様式と請求手続き

 


 

電子納税証明書とは

 納税証明書の交付は、電子による交付と書面による交付のいずれかによることが可能です。電子による交付を「電子納税証明書」などといいます。電子納税証明書といえば、従来から「XMLファイル」により交付されるものでしたが、このXMLファイルに加えて「PDFファイル」による発行ができるようになりました(令和3年7月より)。

 このPDFファイルによる電子納税証明書の申請(令和3年7月より)は、次のような流れになります。

 ①パソコンからe-Tax(Web版)にログイン、
 ②「納税証明書の交付請求書(電子交付用)」から、PDFデータを選択、
 ③画面表示に従い必要事項を入力して送信。


 

電子による交付と書面による交付(令和3年4月現在)

○請求方法及び交付方法と料金の体系

証明書の
請求方法と
交付方法
電 子 交 付
(電子ファイル)
 書 面 交 付*1 
オンライン請求370円
(何枚でも)
370円*2
(1枚につき)
交付請求書
(書面)請求*2
400円*2
(1枚につき)
*1税務署受け取りと郵送受け取りの2種類
*2郵送での交付は郵送料を別途支払う必要あり
*3郵送での請求は収入印紙のみでの支払い

・いずれの請求方法でも税務署で受け取る場合には、受取時に本人確認書類と番号確認書類が必要。
・書面により郵送で請求する場合には、本人確認書類と番号確認書類を申請書に同封。
・オンラインで請求する場合で、郵送による交付または電子ファイルによる交付を希望する人は電子証明書等が必要。


 

PDFファイルによる電子納税証明書の発行

・従来のオンライン請求と同様、税務署へ行かずにインターネットで請求できます。
・ダウンロードした電子納税証明書は、オフィスや自宅のプリンタから出力できます。コンビニのプリントサービスを利用して印刷することもできます。
・PDFファイルの電子納税証明書は、何枚でも繰り返し印刷できます。


 

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【編集後記】
近所の福島江ではとても綺麗な桜が咲き誇ります。今年は4月に入り暖かい日がながく続いたかと思ったら、4月1週めには見ごろを迎え満開に。そして例年ならちょうど今ごろ、悠久山の桜は見ごろになります。この悠久山の桜の開花に合わせて仕事がホッと一息つくのですが、この一息ついたころの楽しみがなくなってしまい…..残念…..です。